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一般競争入札の浸透もそうですが、我々の入札方式で大きく変わったのが総合評価方式の入札です。

内容はおわかりだと思いますが、

「価格」と「価格以外の要素」(例えば、初期性能の維持、施工時の安全性や環境への影響)を総合的に評価する落札方式であり、具体的には入札者が示す価格と技術提案の内容を総合的に評価し、落札者を決定する落札方式です。

その総合評価でもっとも重要な部分の技術提案ですが、各社頭を悩ませ、日々講習などに出向いては勉強を

行なっていると思います。その講習の中で技術資料を作成する上で禁句が存在すると教えられます。


『禁句を絶対使うな、具体的に書け』


と、この禁句についてはどの講習でも言われている事ですし、確かにそう思います。


曖昧な表現では評価されない。書いても0点だと。

例えば、

できるだけ・・・
適切に・・・

十分に、入念に・・・・

等、今まで普通に文章の中で使っていた語句がことごとく禁句だらけだったりします。

も曖昧なので禁句)


でも、この禁句どこかでよく目にする事に気が付きました。


とある交渉で役所の文章での回答を見る機会がありました。

いくつかある回答の文章の中には必ずと言っていい程、


可能な範囲で・・・・

時間をかけて・・・・

調査を行なった後・・・・

しばらく時間が必要なので・・・・

などの禁句だらけです。可能な範囲って?、時間とはどれ位?調査はいつやるの?しばらくって??


禁句。


確かに問うた側からしてみれば禁句を入れた事でまったくわからない文章になってしまいます。


禁句を嫌う側が実は禁句を多様しているとは

何とも皮肉ですが、それはそれでこれからは禁句を使用しない文章作りを心がけたいと思い直した一日でした。